2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Deleuze, "Foucault"

<Je n'ai jamais rien écrit que des fictions...>. Mais jamais fiction n'a produit tant de vérité et de réalité. Comment pourrait-on raconter la grande fiction de Foucault ? Le monde est fait de surfaces superposées, archives ou strates, Aussi le monde est-il savoir. Mais strates sont tr</je>…

ジェイムス・ジョイスの世界 No.30

ジェイムス・ジョイスの世界 No.30 What did Bloom do ? ブルーム何をしていたか?... 彼は炎に強い息を吹きかけて燭を消し、椅子二脚を炉床に近づけ、一脚はスティーブンのためにエリア側の窓に背を向けて、もう一脚を自分自身の必要に備えて置いてから、片…

トランプとはだれか?米国の外部で、アメリカ頼みの国々で、権利なき社会が拡大していくことになるのだろうか。いつ、アメリカンドリームから目覚めるのか?

トランプは国際的リーダーシップをとれない政治家であるとみられている。かれは望む通りにカネで解決しないならば、ビジネス的に?、ヨーロッパと韓国・日本から米軍撤退を行うだけだ。プーチンの権力を称えるこの男は、民主主義の外部から現れたのでもなけ…

包摂概念をいかに崩すか? - <もし諸君の足下の大地を掘り起こしていけば天皇のもとに国家と民族が統一された最下層の土を発見できるだろう>などは、受け入れることのできないような虚構の包摂概念である

包摂概念をいかに崩すか? 包摂とは何か? 新しい土が古い土を覆うとき、新しい土の下に地層全体が有機的に統一されたと表象されるのが包摂概念である。 これに対して別の考え方が可能である。 空間的に下に位置する土の環境は蓄積されないと理念的に構成し…

フランシス・フクヤマはトランプをどう読んでいるか?

'A trump presidency will signal the end of an era in which the US symbolised democracy.' - Francis Fukuyama, Novembers/13 2016 イギリス、フランス、ドイツ、そしてアメリカが民主主義の危機を乗り越えられずに民主主義の方向と反対に進んでいる。フ…

ジャン=リュック・ゴダールの世界 No.44

ジャン=リュック・ゴダールの世界 No.44 ヒチコックというのは、ドラキュラがそれほどどこから来たかという起源もなくそして明確な像もなく増殖していくように、「ヒチコック的なもの」を増殖させていく。「海外特派員」(1940)「サイコ」(1960…

ジェイムス・ジョイスの世界 No.31

ジェイムス・ジョイスの世界 No.31 「なぜ古典はいつも魅力的で、私たちを成長させるのか」。古典を読むことの喜びは世界文学を読むことの喜びだとわたしは気がつきはじめています。しかし単純ではありません。「古事記」と「万葉集」は、ホメロス「ユリシー…

トランプが主張している「白人」とは何か?

アイルランド人は長い間、「白い黒人」と呼ばれて差別を受けていた。そのアイリッシュは、移民としてアメリカに行ったときイタリア人とともに、イギリスへいったユダヤ人のように、ナショナルな白人マジョリティ世界から分離しているとみなされた。しかし現…

詩作

神の最後のこの精子たちが人間の肉体の表面に辿りつく前に、 どこにも属すがどこかで構成されないように、 再び反復の懐妊を避けるために、 また宇宙に破裂がおきないようにと、ここに、 杖で止め刺した、動物の叫びの痕跡を残しておこう 斜線の人類 No.1 ζώ…

ジジェクがどう選挙を読んだかをわたしなりに読んでみた

ジジェクの言う通りになればいいのだけれど...。ただジジェクが言うように、紋切り型に、ファシズムとしてレッテル張りしてしまうと、本当のファシズムの条件(全体性の包摂と戦争への道)を見逃してしまうことが起きる危険性があることは議論の出発としてお…

D&G.A thousand plateaus

For in the end the anus also expresses an intensity, in this case the approach to zero of a distance that cannot to be decomposed without its elements changing in nature. A field of anuses, just like a pack of wolves. Does not the child, o…

「トランプが勝ち、クリントンが負けた」。その通りだとおもいます、だが、「トランプが始まり、クリントンが終わる」といわれると、逆さまではないかと私は思っています

「トランプが勝ち、クリントンが負けた」。たしかにその通りだとおもいます、間違いありません。だが、「トランプが始まり、クリントンが終わる」といわれると、逆さまではないかと私は思っています。つまり、「トランプが終わり、クリントンが始まる」ので…

In praise of Greek philosophy  ギリシャ哲学をたたえる (2)

LOVE TRUMPS HATE LOVE TRUMPS HATE LOVE TRUMPS HATE LOVE TRUMPS HATE、と、トランプにたいして抗議する学生、労働者の姿がユーチューブでみることができます。今回の選挙で勝利したのはトランプで象徴される他者(イスラム、同性愛者、移民)にたいする憎…

斜線からきた人類 No.1

斜線はいかに構成されるか?非西欧アートと西欧アートに限らず、思想においても、アジア思想(斜め)を西欧思想(直線)として読むように読むときに生じる不可避のズレを考えることが大切だとおもう(逆は逆)。取り組む己の力不足が情けなくほんとうに悔し…

トランプとはなにか?それは、ドラキュラが像をもたずに起源なく増殖していくように、「トランプ的なもの」を、テレビ・新聞のメディアを通じてかぎりなく増殖していく。

トランプとはなにか? トランプというのは、精神分析と関わる現象? トランプは、ドラキュラがそれほどどこから来たかという起源もなくそして明確な像もなく増殖していくように、「トランプ的なもの」を、テレビ・新聞のメディアを通じて増殖していくのですね…

「三つのエコロジー」(1989年)のフェリックス・ガタリはどのようにドナルド・トランプについて批判していたか?

「三つのエコロジー」は1989年に出た本だが、この中でフェリックス・ガタリはドナルド・トランプについて言及していた。「社会的エコロジーの範疇に入る別種の藻類が、ドナルド・トランプのような類の人物を通して野放図に増殖もしている」。以下は前後の文…

トランプの勝利宣言をどう読むか?

トランプの勝利宣言をどう読むか? 「今はアメリカが分裂の傷の手当てをする時だ。国民が団結しひとつになる時だ」。しかし無理に統合するからそこから分裂の危機を作り出しまうことになるのにこの演説をきくと、トランプも多様性のことを考えることができな…

トランプという名のXが出てきた意味

トランプという名のXが出てきた意味 1、アメリカの選挙結果を考えるとき、リーマン・ショックに遡らないことは不可能でしょう。トランプがだれであれ構わない、兎に角、ネオリベ資本主義を規制するどころか、政府の中心にいて救済を与えた民主党の大物政治家…

柄谷行人

柄谷行人 多様性へ行く1960年代は、普遍主義批判の時代でした。たとえばフッサールの読み直しが行われたとき、意識はこの普遍主義イコール一つの構造に属すことができないと。普遍主義批判は単一の構造に対する批判を意味していたのです。さて、ギリシャ…

「直線的文字(エクリチュール)の終焉は...」 - ジャック・デリダ「グラマトロジーについて」(1967)をよみなおす

「直線的文字(エクリチュール)の終焉は...」ージャック・デリダ「グラマトロジーについて」(1967) 二十世紀精神史の渡辺先生の語り口を思い出してしまうのだけれど、多様性へ行く1960年代は、普遍主義批判の時代であった。デリダのこの一文を読…

言葉と物のコンパクトな世界 No. 28

言葉と物のコンパクトな世界 No. 28 こうした錯乱状態は、言語ランガージュにたいして、特権とまでいわないまでもすくなくとも、労働あるいは生命の場合と較べて独異と見えるある運命を課することになるわけだ。( 博物学の表(タブロー)が分裂させらたと…

小田実とともにかんがえる

舞台のうえでラディカルに「ブラブラ」できるというような役者は滅多にいやしない。亡命の思想というものに取り組んだことがないからだろう。 左翼が一番嫌うのがこの理念的にワイワイガヤガヤしている「ブラブラ」。 官僚に一番憎まれるのも理念的にウロウ…

フーコの表(タブロー)

MEMO フーコの表(タブロー)でみる、19世紀のカテゴリーとカテゴリーの関係?哲学的場の方向性をもって、分節化と主辞=属辞関係定立が、形式化(形式的存在論と命題学)に写像されている。他方で、指示と転移が、解釈(意味と歴史)に写像されている?

デリダのフッサール論

いかに<ヨーロッパの危機>を哲学的に意味づけるのか、というか、哲学のいみを意味を発明するために、いかに<哲学の危機>を哲学的に意味づけるのか、というデリダのフッサール論。 Reason, thus, unveils itselfs. Reason, Husserl says, is the logos which …

In Praise of Godard (1)

In Praise of Godard (1) ”なぜならそれらを通じて、そしてそれらによって、アルフレッド・ヒチコックは、アレキサンダー、ジュリアス・シーザー、ヒトラー、ナポレオンさえ失敗した宇宙のコントロールを、成功させたからだ’ ゴダールは過剰な書き方で問う。…

S(複数形)は民主主義が愛する多様性、だけれど民主主義からうまれてくるかもしれないSSには気をつけよ!

S(複数形)は民主主義が愛する多様性、だけれど民主主義からうまれてくるかもしれないSSには気をつけよ!

自分が話すのを聞くだけだという外部の拒絶

'無邪気にSSの格好しただけなのでしょか?'innocent pig!’ は、この芸能人たちに向けて言われるのが適当でしょうけれど、だけれどね、問題はね、海外からの抗議にたいしてボス達が報じられているように行なっている開き直り的弁明と謝罪する必要なしとする…

漢字論とはなにか No. 2

「元来漢字は外来的なものであって、常識的にはこれを客体的存在として考へ、これをその借用といふ観念で律するといふことはやむを得ない」ことだと時枝もいうのである。時枝はここで一つの比喩を使いながらこの借り物的用字法を転換させる。たとえば人が望…

ゴダール「映画史」ーパレスチナ問題の切り口

人が望遠鏡や望遠カメラでもってものを見る場合を考えよう。レンズが眼の代用であるかぎり、「見る」という機能において眼で見るとレンズで見るとでは変わりない。それと同様に、映像を配置するとき、「書く」(フランス語のcompositionは、「作文する」と「…

口語訳「論語」を読む

口語訳「論語」は読む人が多いのだそうです。原文の言葉がどのように解釈されてそのような訳になったかが説明されている場合は稀です。ほとんどの口語訳「論語」は、その訳を導き出した解釈を書いていません。平易な日常語になればなるほど仮名に依存します…