2018-06-20から1日間の記事一覧

時枝誠記

西欧の音声中心主義の言説は近代言語学に投射されている。これによって漢字は二次的な役割しかなくなるとき、漢字の外部的なあり方をどこからどう見出すのか?これは再び言語学の内部から明らかにすることが不可能だ。問題は西欧と東洋が縺れあう網目にある…

荻生徂徠

荻生徂徠『政談』を10分立ち読みすれば、荻生徂徠は幕府のために民をコントロールすることが大切だったんだね、それは間違いないみたい。しかし『弁名』から考えるとき、徂徠はたんに民をコントロールする国家のブループリントを書いた思想家ではなかったよ…