ワグナーRichard Wagnの構造とはなにか?

Tristan ;
 Tristan du,
 ich Isolde,
 nicht mehr Isolde !

 Isolde ;
 Du Isolde,
 Tristan ich,
 nicht mehr Isolde !

 Beide;
 Ohne Nennen,
 ohne Trennen,
 neu'Erkennen,
 neu' Entbrennen,
 endlos, ewig,
 einbewußt.
 Ewig, endlos,
 heiß erglüther Brust
 höchste Liebeslust !
 (Sie verbleiben in verzückter Stellung)

 

トリスタン「君がトリスタン、僕がイゾルデ、僕はもトリスタンじゃない!」

イゾルデ「あなたがイゾルデ、私がトリスタン、私はもうイゾルデじゃない!」

2人「名前もなくなり、離れることなく、常に新たに交わり、燃え上がる。永遠に果てしなく一心同体であるという確信!永遠に果てしなく熱く燃え上がる胸中の至福の愛の歓び」(2人はいつまでも恍惚状態のままである) 井形ちづる訳

トリスタンとイゾルデの夜の愛は、二つの共同体間の戦争の互酬的カタストロフィーをあらわしている。この両者が共に存続するには、マルケ王の<略奪と再分配>が<互酬性>にとって代わる。だがそれによって、禁じられたトリスタンは宇宙の祀られない死者として永遠に彷徨うことに。イゾルデのアリアによっても贖えない。だれがだれのことについて歌っているというのだろうか?これがRichard Wagners ワグナーの構造だ !