もし別の歴史ならば別の考え方をしたかもしれないのですけれど、しかし私の生きる歴史からこう答えるほかにないのです

 「宗教に救いがなければ意味が無いのにどう思うか」ときかれたとき、きょうはなにか無性に腹がたちました。そのときは、信は救済の約束とは無関係だよと友人に答えました。どうしておまえはそんなに怒っているのかときかれました。この当惑気味の問いにひどく当惑してしまったが、直ぐには返事できませんでした。帰り道に一人で考えました。お国のために戦死したら英霊として靖国に行けるから安心せよの「安心」が救済とされた歴史があったから、自分はああ言ったんじゃないかという考えに至りました。友人を驚かせたかもしれません。もし別の歴史ならば別の考え方をしたかもしれないのですけれど、しかし私の生きる歴史からやはりこう答えるほかにないのです