Brexitの問題を考える

‪「今の英国の混乱ぶりは情けない」といわれるが、現在はBrexitのどの立場も多数派を形成できないほど分裂している。ブレア政権とその後の時代の統一と比べると、分裂で喋る自由もでてきた。スコットランド北アイルランドは喋る。街頭の100万人と500万の署名が喋る。そして英国に向かってヨーロッパ議会が喋り始めている‬。ここからBrexitの本当の問題は何かを考えてみたい

2009年のグローバル資本主義を推進するロンドンサミットに抗議して中央銀行前を占拠したときは、金融危機のときだった。サッチャーリズムの労働党政権が倒れた。その後に保守党が政権をとることになったのである。さてこの保守党は反移民と反イスラムの極右翼Ukipの影響力を利用してBrexitを推し進めることによってEU批判を有利に行うことができると考えた。現在はといえば、メイの政権維持のために与党と組んでいる北アイルランドの極右翼の政党DUPが合意なしEU離脱派に「鞭」を与えているという有様だ。両者が行なっていることはイギリスを奴隷国家にしているではないかと非難する声がマスコミからでてきている。2019年の現在、EUヨーロッパのグローバル資本主義に対抗する新しい普遍主義の再構成は極右翼によって悪い形にならざるを得ない...