グローバルデモクラシーの思想史

グローバルデモクラシーの思想史

 

相変わらず民族主義の語彙で声と魂と起源から見るので、商品に束縛されたエクリチュールと映像と貨幣に、グローバル資本主義の平面に取り囲まれていることが偶然とされている。この関係を転倒していく解体、そこに留まらず、更にどこを切っても特異点が現れないように穴たちを結合する運動、これが社会主義。この解体と結合の運動は、近代国家の<だれもがだれを知っている>という抽象的他者の方向を辿るのではなく、プルーストの無限に深めていくという二点間の間を、二つの<帝国>の間を、1次元のベケットであれN次元のジョイスであれ文学機械の構成する具体的な他者の曲面に沿って移動していく。ここからしか、社会主義思想の再建としてのグローバルデモクラシーの思想史が語られていくことの意味が開かれてこないだろうと考える