「大正を読み直す」の書評(武田徹氏)を読む

「大正を読み直す」の書評(武田徹氏)を読む

今日の都知事選の大事な日に、朝日新聞から、新しく民主主義の意味を問うこの本の書評を出しました!<「民主主義はこれだ」と喝采の声を熱狂的に合わせるよりも、歴史を訪ね、覚めた批評的検証を静かに重ねることこそ民主主義の軸足を確かにするのではないか>という朝日新聞武田徹氏の書評での指摘は、大変価値あるものです。民主主義の中核にあるメディアの意味を根本から問う言葉でもあります。特に付け加える言葉もありませんが、この「静かさ」は、同時に、思想史教室の場と対抗メディアの領域に隠遁しても、怒りをもって自分は時代と国と対等であるとする<ツァラトゥストラ>における、「学問」(理論)と「徳行」(実践)の間の分かれていないグローバルデモクラシーのあり方を示しているということもおもいます。

 

子安宣邦氏の「大正を読み直す」の書評 (朝日新聞、7月31日)

 
本多 敬さんの写真