2015-05-29から1日間の記事一覧

シュールレアリスムを排除したナチス<世界>と、世界史の「資本論」を語りださせている現代日本の読書人・知識人<世界>

子安氏は、現代日本の読書人・知識人がピケティについて論じるとき、彼が行っている経済学・統計学・人類学・言語学などの知見をさかんに取り入れた民衆の生活に注目する「社会史」的視点、アナール派の視点を完全に無視していることに不満を述べています。…

いかに荻生徂徠をとらえるか?

「侍女の間」の画家ベラスケスは、モデルとして描くべき君主、描くべき非合理な存在が、眼の前から消滅してしまいそうで当惑している。鬼神のような非合理な存在を前提とした社会を考えていた思想家の孤独は、スペインの画家のより深くなるであろう。祭祀的…