中国に国内亡命のスペースがあるのは老荘思想があるからで孔子がそうだったと子安先生から伺う。思想闘争の中で「論語」との差異が強調された？寧ろ連続性において読むと新鮮である

芸術とは真理を作品の-内へと-据えること[das Ins-Werk-Setzen der Wahrheit]である、という感じで、無条件に、国民を作品のー内へとー捉える所に、「万葉集」の国体論的言説が流通したのだけれど。そういう「絶対名著」も、また「無条件に楽しめる」といわ…

‪思想史というのは、知識の量できまってしまうような定数で組み立てられた学問のイメージがあったが、そういうのとは違って、子安思想史が定数を縮小し、同時に変数を拡張していくのは、なにが初めて言われたかという事件性を思考に導入するためである。子安…

生まれたときに何が正しいことで何が悪いことかを教えてくれる人がいなくとも全部本に書いてある。私も本で読んで知った。安倍晋三に喝采しないことは正しい、だから私は喝采しない

対象のサイズを小さくし次元を少なくしていけば、全体を捉える安心がある。逆は逆。北アイルランドにすんでいた巨人達は隣国からの侵略を防ぐ為に赤ん坊の格好をした。これを見たスコットランドのより大きい巨人達を恐れさせたという。ジャイアンツ・コース…

対象のサイズを小さくし次元を少なくしていけば、全体を捉える安心があります。逆は逆ということになります。北アイルランドにすんでいた巨人達は、隣国からの侵略を防ぐ為に赤ん坊の格好をしたのです。これを見たスコットランドのより大きい巨人達を恐れさ…

寸劇 髭の隊長「内閣支持率67%に上昇、自民党支持も38、7%に。内閣と自民の合計は100%を優に超えているぞ」 髭の隊員「大変です、内閣不支持33%、自民党不支持61、4%で、内閣と自民党のマイナス合計がいきなり100%に接近中。突入しますか！？」 髭の隊長「足…

官僚養成機関の東京大学法学部でまさか民主主義を教えるはずがない。丸山真男はわれわれの間で評判がすこぶる悪いが、そこで、彼なりに民主主義を考えていたことは疑えない。未完の右翼が完成すると右翼が消滅する。問題となってくるのは、これとパラレルに…

「宇治十帖」はふられても女の所に行く男の悲哀を描く。正史の本質的に父である「日本書紀」とか「古事記」から自立した、孤独を、物語性を意識した自己完結の新しさを紫式部は書く

本居宣長は復古主義的という感じゃないですなぁ... 「古よりも、後世のまされること、萬の物にも、事にもおほし、其一つをいはむに、いにしへは、橘をならびなき物にしてめでつるを、近き世には、みかんといふ物ありて、此みかんにくらぶれば、橘は數にもあ…

集合は何かの性質を指示する。「教育勅語」「万世一系」などが、集合の要素だった。安倍の「世界の中心で輝く国」という歴史修正主義も今、このファシズムの要素へ行く

過去に依拠しながら、未来を思いだす知とは、ふたつの方向性をもつ。全体が包摂する<他なき>「絶対名著」の方向性と、<他の読みへ行く>「解体された本」の方向性とである。復古的ではない芸術至上主義も現れる

「映画史」とは、自らを編集する歴史であり、そのとき過去に依拠しながら未来を思いだす知に属する。それはふたつの方向性をもつようにおもわれる。時代順序に基づく実証的な方向性と思想史的な方向性とである。言い換えると、全体が包摂する方向性と、絶え…

コンビニの菓子パンの名が変わっても内容が変わらないように、「共謀罪」が「テロ等組織犯罪準備罪」となっても罪刑法定主義の破壊、思想と言論の自由を威嚇する野蛮は同じです！ なんでもかんでも「テロ」と指示してくるこの「テロ」という言葉は、報道の客…

ジョイスにおけるスタイルの不在は、植民地をもたないモダニズムはゼロと物語る原理的選択に対する思想闘争と切り離せない。彼のナレーションが絶えず瑣末な事柄に脱線していくのは、ダブリンでブルームが出会う他者が抽象的人格の近代ではないということと…

運動が痕跡も無くなるほど消滅しきってしまうのはどうして生じるのだろうか？それは、運動を説明するからへと固有なものへのこだわりに絡み取られた暴力に、魂と命の一切を委ねることから生じるのではないか。とすれば、に方向づけを与えることが要請される…

下山したモーゼはアロンの下で黄金の牛を拝む民に怒った。そのとき世界に飛散した、砕かれた十戒の石片は、未完の理念と精子と数のことである。書くことー増殖する多数性に依ること

哲学はグーグルで教えることができないことを教える。哲学から学ぶのは、殺されるのならそんな国を裏切るという選択も可能であるという、暴力によらない徹底した道徳を実践すること

叫びと願いで未来を思いだす言葉達の傍らに生まれてくる、時代の全体との対等な距離を生きることと書くことの区別を、ウルフとベケットとウィットゲンシュタインはやめてしまった

叫びと願いで未来を思いだす言葉達の傍らに生まれてくる、時代の全体との対等な距離を生きることと書くことの区別を、ウルフとベケットとウィットゲンシュタインはやめてしまった

『ミル・プラトー』が実験的なウルフ「波」に発見したスタイルの不在は、ジョイスの場合、植民地(対象)をもたない近代はゼロであると物語る原理的選択に対する思想闘争と共にある

「古事記」の価値を発見したのは本居宣長であるけれど、テクストとしてそれを読む宣長のどの一文にも同時に彼の思想闘争が反映されているとしたら、どうも、善悪を問う心の中の神がもつ価値が低められているという感じなのかな？神を心の外に出すこと、それ…

ラ行の音、又は「ん」は不純だとして、もしこれ...を排して文をつく...としたら、doういうことにな...のかわか...ないga、ふか..ze..な文ga「いいね」

シェークスピアー愛されるイマージュ。消滅しきってしまわずイタリアオペラとアイルランド文学で存続できた。19世紀と20世紀が、ハムレット、マクベス、オテロに成ったのである

第二期ウイーン派音楽の特集がBBCで。どう書いたらいいか分からぬ二十年続く息の探求の根底に、オーストリア帝国の解体と脱コード化ー心が凍るほど共通のものがない探求がある 終わった息の音で、鍵をかけた、誰も入れない私だけの部屋で共通のものをみる。…

イギリスに属しているが、国家の部分としては構成されてはいない公共放送の国際放送。ソーシアリズムの形か？「わが軍」とか「テロ」という言い方が呼びだすナショナルなものを拒むのです。 アイルランド時代は、BBCをそれほど良くは言わなかったのです。197…

アイルランド時代は、BBCをそれほど良くは言わなかったのです。1970年代の「血の日曜日事件」といわれる事件では、北アイルランドに派遣された大量のイギリス軍が非武装の抗議市民たちに向けて発砲しそれで二十数人が殺されました。ところが当時BBCは「何も…

哲学とは何か？哲学とは、一つの文化の根底にある「原理的選択」の場。それは人間の知、人間の行動、知覚や感性、そうした全体を拘束するような選択のこと。哲学はグーグルで教えることができないことを教えるという。それは何か？殺されるのならそんな国を…

グローバル時代において、パワーを失った霊能治療者(=20世紀知識人)がフリール戯曲に登場した。「オモテの西洋」の裏地doublureへ行くとき、グローバル資本とそれに対抗するナショナルなものに二重に搾取されている女性達が存在する。知識人は「ウラの西洋」…

愛されるイマージュが消滅しきってしまわず存続するのは、意識であれ無意識であれ愛と意志と記憶による。理念はいかに形式を与えるか。人間にとって問題となってくるのはスタイルだ