ファシズム

芸術とは真理を作品の-内へと-据えること[das Ins-Werk-Setzen der Wahrheit]である、という感じで、無条件に、国民を作品のー内へとー捉える所に、「万葉集」の国体論的言説が流通したのだけれど。そういう「絶対名著」も、また「無条件に楽しめる」といわれる映画も嫌いだな。特に現実世界に溶けこんだといわれる映画に関しては、期待はずれの失敗作しか見たくないね、少なくともファシズム的でないという魅力があるから。(「期待はずれ」もファシズムの伝達のヴァリエーションかもしれないのだが)