「シャルリとは誰か?」をめぐる言説

「シャルリとは誰か?」

「私はシャルリだ」と言っている間抜けは我々にとってさして面白くありません。スプーンを口にもっていく代わりに、おでこにもっていくような人間のことで、こういう人間になにを言っても通じません。いわば審理の終わった件です。「私はシャルリだ」を掲げた400万人のデモが起きました。馬鹿というのは、ある決まった時宜にさいして、言うべきでないことを言ってしまうような人です。例えば、戦争する国家の敵対的他者に対する揶揄がどういうものかを考えない人たちが、「フランスは言論の自由を守る国だ」という主張です。厄介なのは、阿呆です。阿呆というのは、間違えるだけでは飽き足らないのです。間違った考えを強く声高に肯定し、主張し、みんなに聞いてもらいたがります、自分がコントロールしている新聞書評欄で。「(ぼくの世界史の構造に書いてる通りだ)「無意識」の構造だ!」