言葉と物のコンパクトな世界 No. 26 

  • 言葉と物のコンパクトな世界 No. 26 

  • 古典主義から近代性へ(こうした言葉自体はほとんど重要ではないーわれわれの前史からわれわれにとってなお同時代であるものへとでも言おうか)の境界は、語が諸表象と交叉し、おのずから物の認識を基盤目でおおうのを中止したとき、決定的に乗り越えられた。19世紀のはじめ、語はその古い謎めいた厚みをふたたびび見出したがそれは、ルネッサンスルネッサンス時代に語を宿した世界の曲線をみずからのうちに取り入れる為でも、記号(シーニュ=しるし)の円環状の体系のなかで物と混じり合うためでも、ぜんぜんなかった。(渡辺訳)

 
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