フーコを読む

「建築物に人間がすむ」という。その「建築物」に、壁がいるだろうか?屋根と床、階段が必要なのか?「人間」はそれらを取り除いた「建築物」から出てしまうだろう。外部世界を世界の中心にする<それ>は「人間」なのか?そして「すむ」とは、動物みたいに散歩していること。『アンチ・オイディプス』の書き出しにあるような散歩の状態をいう。フーコの本を読むとき、「建築物に人間がすむ」ように、思考できないものが言葉を住処としていることを知る。多分、「コギト」は建築物の名である‬と学ぶ。