アメリカで初めてああいうのが出てきましたが、トランプより、伊勢神宮を再登場させた日本会議の方が怖いかもしれませんよ。日本会議の安倍自民党の翼賛化を非難するという亡命的態度を表明する日本人がいないのは超ヤバイ。3・11のときとくらべて、どんどん自由にものがいえなくなっています...

アメリカで初めてああいうのが出てきましたが、トランプより、伊勢神宮を再登場させた日本会議の方が怖いかもしれませんよ。トランプが大統領になったら亡命すると怒っているアメリカ人が結構います。怒っているひとたちが存在し自分のその考えを表明しているかぎり、危ないといわれても、その社会はまだ大丈夫な感じです。ところが、日本会議の安倍自民党の翼賛化を非難するという亡命的態度を表明する日本人がいないのは超ヤバイ。3・11のときとくらべて、どんどん自由にものがいえなくなっています...

まさかの’国際公認’みたいな無茶苦茶な演出で、なんと、伊勢神宮が再登場することになりました。その意味で、今年と昨年とではナショナリズムの風景が全然違います。国家議員の三十パーセント以上が日本会議だという事実、そして、なんとなく参拝する国民のもとで、ふたたび全体主義軍国主義の方向が一致してくることが、政教分離の崩壊と同時に進行するのでしょうか?この安倍という男はひどい。議論を呼ぶ靖国公式参拝をやめていたのですが、(報じられることがなかったのでよく知らなかったというのは私の言い訳)、今回のことを契機に、伊勢神宮に頻繁に行っていた事実が明らかにされました。今年三月に昭和思想史研究会の有志といっしょに、伊勢神宮の意味を批判的に問うために、ここを訪ねたのですが、まさか彼がG7首脳たちと神宮の中に入るとはね?せいぜい入口付近で記念撮影ぐらいかと。三月は、かれらの国民運動がもつ意味を東京新聞が気がついてきました。朝日やその他は事の重大性を認識していたかどうかわかりませんが、たしか4月終わりか5月始めにやっと特集を組みました(遅い?)。今後具体的に心配されるのは、学校と教師たちへの不当な干渉、いままでと比較にならないくらいほどの酷い思想・良心の自由に対する侵害、です。この点について、「新しい歴史教科書をつくる会」の政治団体はイラク戦争を契機に「日本人も犠牲を(血をながすべきではないか)」という世論がおこるときに再び活動を活発にしたようですが(この頃は海外にいたので国内の雰囲気を知りません)、とにかくこの団体も日本会議を構成しています。これからは、伊勢神宮日本会議からの助けで、自民党は凄い勢いを得ていくことになると、益々格差が広がっていくことになりませんか?労働運動と市民運動とともにこの問題を取り組むことが唯一できる社会党議席のことが心配されますが、この問題を考えるために、歴史的な視点をもつことの重要性をおもいます。大正を読み直す必要があるだろうとかんがえています。