2017-01-01から1年間の記事一覧
エンデのユーモアについて語っている文を読みました。『他者を手段としてのみならず、目的としてとらえよ』は、ユーモアじゃないでしょうか。他者を手段にしなければ失敗するし失敗してもいいんだよと。私たちには足りないところがあるから、だからこそ愛…
連邦制とは何でしょうか?連邦制には、多様性をもつ個体(共同体)が独立性を保っていかに全体と関わるかという課題があります。それだけはありません。連邦制の根底に、委ねられた権力を超えない、check and balance (三権分立)の考え方があります。権力に対…
The Iroquois (/ˈɪrəkwɔɪ/ or /ˈɪrəkwɑː/) or Haudenosaunee (/ˈhoʊdənoʊˈʃoʊni/) are a historically powerful northeast Native American confederacy. They were known during the colonial years to the French as the "Iroquois League," and later as …
武士とはだれなのか?武士とは何か?そのオリジナリィティは何か、まだわからないままである。武士はずっと野蛮だったのか?否、彼らは徳川ジャパンの時代にはいると制度の中で役人的に学んだ。殉死する武士というのは、平和の時代に発明された。中江藤樹の…
ロシア革命の影響など存在しないと敢えて考えることもできよう。ロシア構成主義やロシア・アバンギャルドというロシア革命の普遍主義が消滅し切った後に、現在、アーテイスト(J-Waveの"アーテイスト"に非ず)が表象批判を以て、グローバル資本主義批判の役割…
1917年とは何であったのか?ロシア革命百年、その影響は?1917年は、20世紀民族主義と国家を発明した後、スターリニズムとファシズムを生み出すその原理主義を確立した。問題は、アジアへの影響。アジアの代表的思想であった朱子学的な物の見方への影響を考…
建築物は人間の住処ならば、映画は記憶の住処だろうか。映画というのは、産業か芸術なのか曖昧だったのだけれど、1987年に中途半端さが極まる。映画は文化へ行くことになった。「ラストエンペラー」と「ベルリン天使の詩」がそれぞれスクリーンに映し出した…
学生時代はリベラルな労働法ゼミにいた。丸山批判より三木や和辻の話題がリアルだった。労働法が労働法として成り立つ為には、マルクスの出発をもつ倫理学に行くべきだと教授は言う。倫理学とは何かわからなかったので驚いたのを思い出した。解体<日本思想>…
どの政党も、選挙によって議席を獲得する権利があります。しかし議席を持ち続けることは、正義に合致していなければなりません。平等の割合を超えた議席を所有するのは正義に反しています。法律がなくとも、自発的に、国会に返すことをやってください
Le Maître dit: <La vertu suprême est-elle vraiment inaccessible? Je désire la vertu suprême- et la vertu suprême est lá > Confucius, Les Entretiens 「子曰く、仁遠からんや。我れ人を欲すれば、斯(ここ)に仁至る。」「これ仁の甚だ近きをいうなり」(仁斎『論語古義』子安訳)。他者の立場に立って、人の惻隠の心との連関でとらえる仁がいわれる。仁斎の思想</la>…
まだ、いったいだれが本居宣長をナショナリストだと言っているのだろう?ここで宣長は、古えの心を知るためには古代の言葉を読む必要があるといっているだけだ。ここから問題となってくるパラドックスとは、魂(タマシヒ)がすんでいる、言いかえれば、古代の…
和辻倫理学がマルクスから始まったことは、彼の『人間学としての倫理学』以降の倫理学的著述においてはまったく消されてしまっている。マルクスの社会的存在としての人間も、間柄的存在としての人間という和辻倫理学的な人間存在となる。それとともにあの始…
『ユリシーズ』は冒頭から終わりまでアイルランドのことしか書いていない。それなのに最後の頁の署名<トリエステ、チューリヒ、パリ、1914-1922'に、ダブリンの印がない。なんとも奇妙だ。恰も、それはヴェール=帆で隠されている。今日まで一度も、'ダブリ…
憲法は国会の会期を規定している。民主主義に関わるからだ。安倍自民党に、会期の実質を壊すほどの、国会をやらない要求を強行採決でみとめたら今後どんな危険が起きるか?「与野党で合意に至らない場合は衆議院本会議で採決して会期を議決することもやむを…
百田は反論を受けても仕方ないような自分の発言について「根拠無し」と言っているようだ。多分彼は自分を知識人としない。私は文化人だから責任がない。そういうことなのか?問題は、どうも、現在は、知識人よりも、文化人になりたいという感じだ。この点に…
「季康子、政を孔子に問う。孔子対えて曰く、政は正なり。子、師(ひき)いるに正を以てせば、孰(たれ)か敢えて正しからざらん」(『論語』顔淵)「政は正なり」(『論語』)というとき、正されるのは、安倍首相の私物となってしまった政治の逸脱である。不公平に…
なぜアイルランド語は消滅していくのか?色々な理由が言われる。一番わかりやすいのは、アイルランド語はイギリスの抑圧のもとで消滅したとする説明である。確かに、植民地政策の一つに、英語の使用を強制した事実がある。これにたいして、ジョイスは、生活…
「霊魂不滅を信じるのは、害がある。というのは、たましいが本当にからだを持たないものであると想像するのはわたしたちの力にあまることであるから。そこで、霊魂不滅を信じるといっても、実際は、生命が延びると信じているわけで、死を役立たせることがで…
現代の意味において、天とはなにか?公とは?私とは何のことか?分からなくなったら、美学的表象を以て、三者のそれぞれの意味を現代的に考えることにしている。天はポスト構造主義的、公は共同体主義的、そして私はポストモダニズム的である。反近代からす…
自民党は小選挙区で25%、比例区で17%の支持を以て、公明党と合わせて、75%以上の議席を手に入れた。更に安倍首相は、衆院予算委の与党2割、野党8割の質問時間を、与党7割、野党3割にしようとしている。盗人たけだけしい
『学而』の冒頭「子曰く、学びて時にこれを習う」から出発して、ついに『堯曰』の孔子から出てくる最後の言葉に辿り着いきました。人間の住処は建築物にあるように、学びの住処はそれぞれの天命と礼と言にあるということです。この五年間の間に、新しく解釈…
「カタルーニャはスペインではない」。永遠に同じではあり得ないと世界に訴える。(比べると、つまらん数の話ばかりきかされてもね、言葉もなく、あっても実がないままに、数を数えながらこの国がどうなるのかといつまでも考えるほど暇人ではないよ)リーマン…
ジジェクによると、既に『ミル・プラトー』は古典になったという。古典という意味は、現在イスラエル軍特殊部隊が利用しているように権威主義体制も均く読むようになったということだ。「横断性」の概念を、汪暉は読み解く。劉暁波のことがあっただけに、私…
「孔子と門人たちの問答・言行の記録は、東アジアにおいて二千年以上も読み継がれ、無数の解釈と読み方が堆積していく中、それらの痕跡と不可分となった書を、17世紀の京都で町人の伊藤仁斎が再発見し、市井の民ひいては万人が読んで学びうるものとし、『論…
「常に演劇は,それが取り込む諸芸術を,特別なというか文学的な観点から,変質させる.音楽は演劇に力を貸して深みと影を失わないことはないし,歌も同様に,孤独な雷という趣きを失う,そして,本来的に言えば,〈バレエ〉に対しては〈舞踏〉の名を認めな…
党の憲法は皇帝の名を記す墳墓。だが「64」は墓碑のない墳墓
党の憲法は皇帝の名を記す墳墓。だが「64」は墓碑のない墳墓
「詩人にとって重要なことは自らを葬るということだけではなく、葬ってしまった自らの死をどのように処理するか、ということにまで及んでいる。」(寺山修司)。この言葉を読んでこんなことを思った。人は葬られた後に、なにも語らない動物と同じように、魂…
20世紀を代表してくる思想は百年前から現れてきました。21世紀の思想は再び19世紀・20世紀に戻らないでしょう。現在まだそれは存在していないかもしれませんが、恰もわたしたちに存在しているかのように表象されています。後期近代の現在に要請される思想と…
選挙というのは、民主主義の為にあるが、民主主義そのものではない。独裁者は選挙から生まれる。自由な選挙がない民主主義は民主主義となっていないことは確かだ。だから選挙に勝っても民主主義を獲得できたわけではないし、また選挙に負けても民主主義を獲…