承認の恐慌 ー 都知事選後の問題

東京は、外の他者から自分が何者であるかという承認の問題に直面しています。NHK経営委員たちを例として、アジアの他者と関わりを持てないという現在のこの状態は、自己との関係に関しても非常に不安定な精神状態とはいえないでしょうか。都知事となった安倍路線のマスゾエからは、ゼネコンの土木工事とそのための原発再稼働のこと、' 最高のオリンピック' のことは別として、肝心なこと、つまり、国際社会からかくも孤立しては平和を目的としたオリンピックが建前として成り立つのかという問題について聞くことがありませんでした。'承認'のインフレを声高に言う思想地図系迎合右翼オタク知識人は、的外れpointelessか、陰険な隠ぺいと言わざる得ません。本当は現在は、承認が極度に欠乏した状態、すなわち、承認の恐慌こそに取り組むべき問題としてあります。アーレントが示唆するように、全体に包摂されずに、ひとり一人が自己自身に対して対話をおこなう時がいまかもしれませんね