Jeanne Moreau ジャンヌ・モロー

Jeanne Moreau ジャンヌ・モローがダブリンのIFCにきたとき、友人のフランス人が対談のインタビューしましたから、そのときの発言はよく覚えていますね。ジャンヌがブニエル映画でデビュー。元々コメディー・フランセーズの舞台俳優で、映画撮影について何も知らず、カメラの前で、大勢の観客の前で演じるような演じ方をしたといいます。当時は常に沢山着せられたのは、衣装スタッフが自分を映画女優としては醜いと思い洋服で隠そうとしていたと思いだしていました。知る人ぞ知る、祖母はアイリッシュ。そのジャンヌのかくも憂鬱な表情は、新しい映画を求めていた'実存主義'の観客達から圧倒的に受け入れられたのですね。下の映像が決定的でした。とはいえ、実生活では必ずしも常に憂鬱ではなかったのに、親しいデュラスからも、「あなた苦しんでいるのでしょう、苦しんでいるのね、分かるわ、顔を見ればわかるのよ」と言われていたそうです。ジャンヌは、若いトリフォーたちのヌーヴェル・バーグ運動を助けました。一時間前に集合して必ず、「映画とは何か」について議論を行ってから撮影に入りました。「顔は人間の真実をあらわす。だから嘘だらけのハリウッド映画は(特撮で) 顔を隠している」と痛烈に批判したことが忘れられません。映画に対する批判を超えた、社会に対する批判の言葉でした

 

http://youtu.be/icJw9HXXoXA