結局「大量殺戮兵器」は無かったのだけれど、安倍は米国の側に責任があるこの歴史的事実を歪曲し、更に、米国のイラク爆撃が国連安保理決議に基づく集団安全保障だと嘘をついている

たしか、ダブリンの500人ぐらいの人々にしたがってデモ行進、ボールスブリッジにあるアメリカ大使館前に着て抗議した。大使館門前は、警察の警備で守られていた。争いを好まない平和な人々だから、このように大使館前でアイリッシュ同士が対立するのは本当に異様な風景である。と、その門前に、戦後50年間米国が爆撃でどれくらいの市民を殺戮し続けてきたかを示す、大きな看板が置かれた。ヒロシマと長崎の死者の数も示されている。このとき大きな衝撃を受けたのは、HiroshimaとNagasakiを絶対に繰り返すな!という大文字の抗議の言葉を見たときだった。アイルランドの人々は、原爆投下を自分たちの大飢餓(百万人以上が死んだ)の歴史にひきつけて理解するのだが、無性に恥ずかしかった。その日本といえば、盲目的に、早々に米国のイラク攻撃への支持を打ち出していたからだ。イラク側は、第三者のイギリス科学者の調査団を受け入れていた。アメリカが言う「大量殺戮兵器」は確認されなかったが、これを無視して、米国は英国と共にイラク攻撃を開始したのであった。アメリカの「友達」(番犬のこと?) として、小泉はこれを支持していた。結局「大量殺戮兵器」は無かったのだけれど、安倍はこの歴史的事実を消し、更に米国のイラク爆撃が国連安保理決議に基づく集団安全保障だと嘘をついている (集団的自衛権集中審議 2014/5/28 予算委員会。) ダブリンのあの日の恥ずかしさが戻ってきている