今回の集団的自衛権の政府の暴挙にたいしては、市民一人ひとりが初めて平和憲法を利用して国の外交政策に介入しデモによって占拠していくという可能性が生まれてきた。

中近東の米国のヘゲモニーは依然と。しかし、歴史の大局からみると、植民地主義の大国の前線が、ベトナム戦争イラク戦争によって、確実に後退しはじめていることは確かだ。単純に一直線には進行してはいかない。が、イラク戦争は米国が初めて撤退を余儀なくされたのだ。この点についてチョムスキーは、当時の世界同時的な反戦運動外交政策の占拠の様相を呈したという。この時代に、政府同士が決してやらない軍縮に、市民が主導権をもつチャンスが来たとはいえないだろうか。今回の集団的自衛権の政府の暴挙にたいしては、市民一人ひとりが初めて平和憲法を利用して国の外交政策に介入しデモによって占拠していくという可能性が生まれてきた。そのためには、自民党の<選ぶ>民主主義と、<祀る><戦う>国家を終わらせること。かわりに、困難を乗り超えて、アジアにおける市民の<話す>民主主義を始めること、<祀らない><戦わない>国家を始めることではないか