破れ傘 (4)

 

ああ、'心地よい安全'な恋人紹介はネットの青空を駆け巡るが、
愛が存在しなくなったのはいつからかしら?
かつて愛とは予測不可能な事件だったという。...
現在は人間と世界への愛が全然足りない。
リスクをともわない愛ならばネットの画面に溢れているけれど。
安倍自民党の側からグローバルになればなるほど、
知が、'心地よい安全'に閉ざされていくという現在は、
目の前にあることだけを絶対化してたたえることをやめない
オカルト劇場国家。でもね、たとえそこからでも
嘗て知られていないような新しい参照系がつくられ、そこから新しい思想が出てこないと、もうやっていけなくなってそれこそ消滅した恐竜の化石。

と、いつのまにか、自分が傷つくことがないように、
他人が傷つけば済むとおもう観客しかいなくなった。


なんて凄い言葉だろうか。
「労働者が苦労すればするほど、彼が自分の向こう側に作り出す外的な対象世界の力が大きくなり、逆に、彼自身の内面世界は貧しくなり彼自身の所有物は減少する」とは。
生産様式、社会関係を語った言葉について
これ以上のこともこれ以下のことも解釈する必要がない。
愚鈍に単純に、見よ。
マルクスがいう99%の向こう側に、ピケティがいう1%がいる。この1%に、
愛のない構造の知が属しているー 世界史の構造であれ帝国の構造であれ