ギリシャの国民投票の本当の争点は、CAPITALISM ISN'T WORKING についてだろうと私はおもっています。

今日のギリシャ国民投票の意味を考えるときには必ず、2008年の危機の意味が一緒にあらわれてくるものなのです。2009年の行動はなにであったのかといつも自問しています。この2009年に先行する、2008年のヨーロッパの危機はいかなる意味で危機だったのか?恥ずかしながら、危機を構成していた資本主義の大きな仕組みを、当時も、いまも、それほどきちんと理解しているとは言い難いですね。現在進行形の問題だからというのはひとつの弁解。トッドが2008年の危機について言及していますね。「社会的なアクターの行動は合理的なものと非合理的なものとの間で揺れ動く」と語り始めています。世界の生産高は増大するのに賃金は低下していくという、世界的不均衡は、二つのシステム、すなわち米国の過剰消費のシステムと中国の過剰生産のシステムの間の相補的関係の非合理性によって生じたという。2008年の危機の前夜、アメリカの貿易赤字は8000億ドルに上がっていたが、「このシステムは驚くべきものである」(トッド)。需要不足を補って破たんしたサブプライム・ローンの問題が明らかになったとき、世界的不均衡を解決しようとして、しかし絶望的に、ヨーロッパの通貨主義の金持ち達のケインズ主義は再び、不均衡を推進したシステムに依拠したのです。これにたいして、2009年のG20ロンドン開催に対する合理的なストップの声が4000人の自発的に集まった市民から起きました。さてIMFが反発している、ギリシャ国民投票の本当の争点は、CAPITALISM ISN'T WORKING について問うものだろうと私はおもっています !