『仙境異聞』を読む意味

どーも安倍シンゾーに共感もつ人々に岩波が売りまくっているのかね。読売が「怪」という。だけれどね、「太陽の近くまで師匠の天狗と飛んだ」と寅吉が平田篤胤に語るとき、それは驚くべきオカルトの類いではない。対象に近づくことができるのはそれが動いていないからであるともいえる。驚きたければ、明治維新のまえに、当時最先端の科学知識(地動説)をもっていた少年が存在していたことを驚きたまえ。平田の周りにいたヨーロッパの研究を知っている蘭学者が少年の知識に大きな関心をもった。しかしなぜ科学者は関心をもったのか?明治維新の50年前に寅吉が証言したことはガリレオが行なったこととちがいはないからである、子安先生によると。