MEMO

大革命の前後に大きな二つの神話が生まれた。その一つは国家化された医療で、いわば身体に奉仕する聖職者というモデルに従って作られる。第二は健全な社会を建設すれば病というものは一切なくなるだろうという考えだ。この二つは同形のもので、いわばネガとポジのような関係にある。-フーコ『臨床医学の誕生』

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小説『失われた時を求めて』は土地の名を書いた。近代文学はなぜ、土地の名を書くのか?フリールの戯曲『トランスレーション』は土地の名を書く。表象<アイルランド>の成立と発明は、「敵」が名を制作した歴史によると考えてみることによって、「敵」「味方」の境界線を崩す他者との多元的な関係を書く

史上なものが考える、ゆえに卑近なものがそこに存在する そのためには卑近なものは他者をもたなければならない ヨーロッパが考える、ゆえにアジアがそこに存在する アジアは他者をもたなければならない

‪‪Les milieux sont ouverts dans le chaos, qui les menace d’épuisement ou d’intrusion. Mais la risposte des milieux au chaos, c’est le rythme. Ce qu’il y a de commun au chaos et au rythme, c’est l’entre-deux, entre deux milieux, rythme-chaos ou chaosmos...‬( D&G)

環境はカオスの中で開かれている。そしてカオスは環境を衰弱させたり、環境に侵入しようとしておびやかす。だが環境はカオスにたいして反撃に出る。それがリズムなのだ。カオスとリズムに共通しているのは、<中間状態>、つまり二つの環境のあいだである。<リズムーカオス>、あるいはカオスモス(カオス-宇宙)」

これまでの私は芸術家だった、すなわち私は引きずられる人間だったのだ。 ーアルトー

‪恵比寿の喫茶店に行く。隣で無修正バブル世代が父兄の活躍を語るが、その欲望のままに語る口調は自由が丘マダムのように知性を破壊する家父長制の抑圧に苦しめられてはいない。貧しくともヨーロッパの辺境は豊かなアメリカを凌駕する。天皇への共感とオリエタリズムで隠蔽するが、買うことが権力である‬