スターリニズム、天皇主義、軍国主義

スターリニズム天皇主義、軍国主義

労働を称える近代の神話は、芸術家を'暇人'、思想を'普通でない人'の空論と嘲笑う。芸術は一代限り思想も弟子が不可能だ。労働価値説からは、再生産の循環に入らぬ芸術と思想ほど、自然の豊饒な繁殖力に対立するものもない。根底に, 感覚的苦痛である労働が無いから、「価格」はあっても「価値」なしとされる。スターリニズムは芸術と思想を対象としてもたない。だからそれらにスペースを与える、労働に還元する言説が先行する必要がある。芸術と思想は感覚的苦痛即ち汗と血を欠けば無意味と烙印をおされる。労働として天皇的に祀られる芸術と思想の表現だけが私の感覚から公の舞台へ移ることができるとされるが、これでは軍国主義に限りなく近づく言説だ