'自分たちがなにをやっているのかもはや誰もわからなくなっていた' 敗戦記念日

 

'自分たちがなにをやっているのか
もはや誰もわからなくなっていた'
敗戦記念日

小泉元首相は「このおれにも信教の自由がある」と、憲法上の信教の自由を濫用したのは、もっぱら靖国参拝が自分の「ココロの問題」として考えていたからでした。こうして靖国神社公式参拝を「ココロの問題」にし、首相の立場で靖国参拝を行ったことは、東アジアの平和を願う隣国の人々を裏切りました。憲法学の長老が批判していた、抑制を失った為政者たちのやりたい放題とは、このことです。(憲法の名宛人は支配者ですが、しかし小泉元首相も安倍首相もかれらは自分に都合よく被支配者になるのです。これがやりたい放題の意味です。) 安倍首相は靖国神社公式参拝は「政治問題」に属する事柄であることをしっかり自覚していれば、かれは参拝を中止しなければならないことは当然です。実際に安倍首相が参拝をやめたときは、かれは政治問題だと理解したからからやめたのです。この点にかんして日本知識人のなかには、靖国神社は政治の問題ではなく「ココロの問題」なのだという者たちがいます。しかし安倍首相は「ココロの問題」だと理解したら、靖国へ行くだろう。現在は、東アジアの人々だけでなく、世界中の人々が、首相の靖国参拝が政治的になにをアジアにもたらしていくのかについてはっきりと知っています。'自分たちがなにをやっているのかもはや誰もわからなくなっていた' 戦中のように、再び、権力者たちが、首相に靖国に行かせる日本知識人とともに、世界から孤立しようとしています。