慰安娼婦問題は関与した国家の犯罪の問題であり、ココロのなかの問題としては構成することが倫理的に不可能です

過大にココロの問題を言う言説に警戒しなければなりません。慰安娼婦問題は関与した国家の犯罪の問題であり、ココロのなかの問題としては構成することが倫理的に不可能です。この点について、存在した国家の体系的な関与を隠ぺいして、日本の大新聞(読売)が'強制'ではなく'自発的'だったと自らの一千万の読者に宣伝しているとしたら、外部の視座 (西欧のジャーナリズム)からみてそれは、日本において安倍体制のエスカレートしていく軍国主義的方向に沿って外部的な現実感覚が決定的に失われはじめている兆候ではないかと検証したくなるのは当然。繰り返しいうと、性奴隷が'自発的だった'と決めつける公の言説は必ず、首相の靖国公式参拝をココロの問題として措定していく危険性があります。しかしそうして<自分がー語るのを=聞く」>という方向で展開していく言説は、他者である東アジアの人々が保とうとしている記憶を嘲笑い歴史を殺戮するに等しい全体主義の企てにほかなりません。この忘却は、ほかならない、靖国という近代がおこなう忘却