なにが起きているのか?ー2015年の現在、再び全体主義と軍国主義が一緒の方向に歩みだすのでしょうか

なにが起きているのか?
2015年の現在、再び全体主義軍国主義が一緒の方向に歩みだすのでしょうか。ここでいう全体主義は、一つの国家=一つの言語=一つの民族と独善的に主張する国家が国家の排他的他者をヘイトスピーチすること。靖国公式参拝的な、戦う国家=祀る国家という等式に従わせようとする国体的言説です。また軍国主義は、絶対的平和主義という名の集団的自衛権の行使、秘密保護法の運用のことです。21世紀の<帝国>化が、20世紀の国家を中心とした帝国主義とは異なる点は何でしょうか。ピケット (T.Piketty)が指摘するような極端な格差を再生産していくグローバル資本主義に対抗するために推進される世界市場の分割化が起きています。この分割化が、アメリカの<帝国>化、ヨーロッパの<帝国>化、ポスト社会主義の官僚資本主義のロシアと中国の<帝国>化と考えられるものです。ここで日本は自らを、アメリカ<帝国>の一部になることによって、全体主義軍国主義を一致させてくるのではないでしょうか。<帝国>の根底に、グローバル化に対抗していく政治的言説があります。例えばそれはアメリカの<帝国>が敵対的他者(イスラム)を排除していく政治的言説(文化論的アイデンティティ)と一体のものです。ここで日本は憎悪ゲームの世界戦争の舞台にデビューすることになるのか?しかし憎悪ゲームに取り囲まれてしまったわれわれは本当に幸せなのでしょうか?安倍は集団的自衛権のプランを作れずに焦っていましたが、戦前の総力戦とは異なる、見えない戦争のつくりかたを掴もうとしています。報復的人道支援を口にする人々をみると、テレビでいわれるような共通意見になんの疑問をかんじない、ハリウッド映画かチャンバラの悪党ぐらいしか想像できないあまりに的外れだと思いますが、兎に角安倍が行おうとしていることは、平和共存を願う東アジアの日本から、TPPと核体制の日本、つまり格差だけでなく他への憎悪を再生産していく、アメリカ<帝国>の日本へのシフトです