‪『2001年宇宙の旅』をたたえる

‪『2001年宇宙の旅』は、一番最初に観た映画として記憶が蘇る映画です。映画は、<人間>のなかで、<人間>にとって接近できない<起源>の後退を描く一方で、<起源>が接近できない<人間>の後退も描いていたように思いました。<起源>なき<人間>は自己自身から生まれてくるしかないようにみえる時間の無意味の流れに耐えられないというか、ですが、たとえ<人間>と<起源>とが互いに出会えなくとも、HALは「嘘をついていいのか」という倫理的問いを保っていました。人間のほうは、起源のことばかりこだわっているようにみえます。来年は人間はこの方向に沿って益々星屑となって拡散していくのかしらとおもっています。<起源>とかよりも、お天道様に、天下の公にたいして「嘘はいけません」の方が本当は大事なんじゃないでしょうか。「教育勅語」ではやっていけなくなったんでしょ?「嘘はいけません」、人類どうした?