「違憲」と言える社会は、「違憲」と言えない社会より民主的だ

違憲」と言える社会は、「違憲」と言えない社会より民主的だ !

最高裁裁判所が「違憲」と宣言できないならば、その最高裁のかわりにだれが「違憲」と宣言するのかという問題が本当は存在したのです。憲法の学者たちに、「違憲」である と宣言することが期待されていたのではなかったかと思います。そして今回彼らが分析した「違憲」は恐らく、分析以上の意味をもちました。事実上「違憲」であると宣言したわけです。また私は弁護士会の今回の声明を民主的方向に沿った行動として支持いたします。なぜならば、「違憲」と言える社会は、「違憲」と言えない社会より民主的だからです。声明の一部をここに示します。「戦後70年を迎え、日本国憲法恒久平和主義に、今大きな危機が迫っている。今般、国会に提出された安全保障法制を改変する法案は、憲法上許されない集団的自衛権の行使を容認するものであり、憲法第9条に真正面から違反する」