グローバル資本主義 vs. グローバルデモクラシー

グローバル資本主義 vs. グローバルデモクラシー

いくら自己の物質的な生存条件に不利な政策 (消費税とTPPと原発推進集団的自衛権)をおしつけられたとしても、グローバル資本主義のもとで東アジア諸国同士の激しい競争が展開され互いに反発しあう民族主義が高まると、現実には安倍のような権威主義的政府への内部的支持が崩れません。厄介なことに、最悪のところで支持が安定してしまうようにみえます。今度も投票率によっては、自民党の圧勝が起きた場合、(アベノミックスの限界を知る) 安倍自身がいったい何が評価された結果選挙で勝つことができたのか読みだすことができないでしょう。そのとき、安倍自民党は自分自身を騙すために自分に都合がいいストーリーを捏造していく危険があるのです。いまから警戒しなければならないのは、そのXXは'徴兵制推進'だということ。そうなってからでは権威主義的政府に対する反対の声をあげていくことが一層困難。結局こうしたことはすべて、アメリカと中国のグローバル資本主義のもとで起きてくるのだから、ここでの結論は、グローバル資本主義のふたつの<帝国>から距離を保つグローバルデモクラシーがなんとしてもはじまらなければならないということです。現実に、ウオールストリートのオキュパイ運動、中台貿易協定に抗議する台湾、自由選挙をもとめる香港、天安門事件は、そうしたグローバルデモクラシーの現実化であります。原発体制とは、安倍自民党原発を中心とした、消費税とTPPと原発推進集団的自衛権、そして靖国公式参拝の体制のことですから、これらに対する抗議のあり方 、つまり今後の反ー原発体制も、<選ぶ民主主義>の限界を超えていくようなグローバルデモクラシーの尺度で再定義されていくことの意味が問われてくるようになってくるのではないかとおもいます。