ゴダールのメイド・イン・USA』（’ Made in USA’ 1966 )
「世界を創造する」というブルジョアが作った都市はなんと生きにくいのか、かくも疎外されているのだろうか。アナキズムの芸術はブルジョアと共有するものがなにもない。彼らの世界にたいして妥協なく否定していく。時代は歴史から目覚めたいとする悪夢ではなかった。目覚めないために夢を発明し続けるという、まだ街頭に夢(映画)をつくる可能性のあった60年代の異議申し立ては、本のスクラム、恋人との匿名の場所、ホテルの部屋、バー、プール、郊外の車庫へ行った。 ゴダールが録音機によって喋る最初の映画。
