ゴダール “ 6 x 2 “ Six fois deux (sur et sous la communication) 1976

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ゴダール “ 6 x 2 “ Six fois deux (sur et sous la communication) 1976

ゴダールは1972年に、ジガ・ヴェルトフ集団」(1968ー1972)を解散した。アンヌ=マリー・ミエヴィルともに映画製作会社「ソニマージュ」に設立するために、1948年以来25年間を過ごしたパリを離れた。‬パリ時代においてゴダールの精神によって形成された映画の世界が、ゴダール自身をつくりはじめるかのようなドキュメンタリー作品である。スイス山岳の風景が映し出され、失業者との出会いと会話、アマチュア映画監督、数学者とのトムの定理についての議論、精神病院の患者達‬との労働をめぐる議論。ゴダールのインタビューの特徴は、対等にだれともすべてのことが語られるところにあるとドウルーズが書いていたと記憶している。ハリウッド映画に顕著な線形的に進行する中性的なナレーションをからいかに自立していくか。スイス人が喋る訛りのあるフランス語へ、中断をもった思考のリズム et...et...(and...and...)