2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
精神の物を見る眼 ブッシュ以降、爆撃することがあたりまえとなりました。爆撃に慣れた、感覚が麻痺しきった、反証の精神も眠りこけたなかで、「人道」の言葉のなかに爆撃の雨が降っています。爆撃する大きな人間たちは、これから学校の「道徳」でなにを教え…
ブレヒトとはだれか? ヨーロッパは「ユリシーズ」で自らを語るとき、どうしても故郷への帰還の言説に依らなければならなりませんでした。さてこの言説がそれを再び書くジョイスに触発した意味は、ロラン・バルトのブレヒト叙事劇ー異化効果、衣装、大掛かり…
天気がわるいと気持ちもひっこむ...おぞましくあまりにも文学的な... アイルランドの天気がこんな感じでずっと続くとき、もう二度と晴れる日がやってこないのではないかと文句を言うアメリカ人が大勢いました。(ゴルフができないからね) イタリア人にとって…
圧縮の問題 戦前は学童たちが靖国の街路樹として植栽することがあったと当時の体験者から聞いたことがあります。ヒトラーユーゲントのことは、手塚治虫「アドルフに告ぐ」ではじめて知りました。子供たちが自由の否定に対して自由を感じて希望をもったり、ま…
デュラスと ゴダールのファシズム批判 「崇高なもの」とは、「比類なきもの」を意味する。それは欲望の「全体的なもの」に絡み取られていくことがある。この能記ー所記それ自身が欲望である。だが、「崇高なもの」の言説がそれを言う主体に触発する意味は、…
古本屋とはなにか? 愚かな勘違いで今年も早稲田で用を足せなかった帰り道に、中学時代に彷徨いこんだ色々な小さな道をふらふらと再び歩いてみようとおもいました。冒険心のある子供のときは、大地の神々の闊歩のごとく、道沿いにあるどんな隙間も想像力で支…
アディのこと 帰国後5年で綴り字の間違いが多くなってきたのは、やはり英語の'音'を忘れてきたからだろうと思います。海外の記憶が怪しくなってきた中で、書きにくかったことをそのまましておくよりは、まとまりのない文でも書いておこうか思うのですが、そ…
ヨーロッパの知識人がそれほど本気でイスラエルを非難しているようにみえないのは、イスラエルからナチス支持者とみなされるのがこわいこと、またイスラエルからヨーッロパのナチス協力の痛い事実を追及されたくないと思っていることが、昔読んだ「ル・モン…
ファシズムとはなにか?それはどういう条件で起きてくるのか? ファシズムが駆られた「健康」の神聖化の根底に社会ダービニズムがありました。但し排除の基準は恣意的だから誰も排除の対象となりました。ナチスが勝手に定義した「ユダヤ人」だけでなく、ヒッ…
なにが起きているのか?2015年の現在、再び全体主義と軍国主義が一緒の方向に歩みだすのでしょうか。ここでいう全体主義は、一つの国家=一つの言語=一つの民族と独善的に主張する国家が国家の排他的他者をヘイトスピーチすること。靖国公式参拝的な、戦う国…
イギリスのような国にはファシズムがなかったとおもわれていますが、イギリス軍が地球の裏側まで展開し拡散していたので、全体主義が起きてきた国の中に軍国主義の軍隊がなかったのですね。比べると、戦前日本の場合は、ファシズムが成り立ったのは、国家主…
問題となっている紛争の構造についてそれほど知ろうとするわけではなく、政府の大量の難民を出しても平気だとする外交政策の無理に失望せず、政府とマスコミの情報にたいして疑いが起きるわけでもなく、(同情といえる内容なのかわかりませんが)、「人質」に…