1、書くことは並べること。23 『裁かれるジャンヌ』の少女は、村ではジャネットと呼ばれていたという。英語を話す村で育ったのである。フランスの英雄は本質的な意味でフランス語で語らなければいけないのに、少女は英語で喋っていたのではないか!と考えて…
1、書くことは並べること。「性」と「理」との出会いまで1000年以上を要した。世界に知識人的官僚が現れたが、思想的交錯は時間において現れるから空間におけるものとしてはみえない。交錯は注釈の文を通じて知ることができる2 書くことは並べること。原初的…
1『言葉と物』第三章は’表象‘である。このなかで「秩序」と題した一節の書き出し「歴史一般にとって、不連続のあり方を決定するのは容易ではない。思考の歴史の場合、それはおそらくなおのことそうだ。分割線を引いてみようというのか?だが、あらゆる境界…
201 映像はリズムをもっている。組み合わせることによって、早くて強いものがあるが、遅くてずっと記憶にとどまるものもある。音を見せてくれる楽譜なんじゃないかとおもう202 日本の伝統とは、学と道徳の両立を自分のものにした江戸時代にある。明治は新た…
301映像はリズムをもっている。組み合わせることによって、早くて強いものがあるが、遅くてずっと記憶にとどまるものもある。音を見せてくれる楽譜なんじゃないかとおもう
11 書くことは並べること。ガリレオもアインシュタインも方程式に裏側はない。思想の言葉は裏側ー思想家ーをどうしても考える。だが常に思想家がそこにいるのか?思想史ならば存在する12 世界は痕跡である。起源を問う近代は、何処からきたかに答えるために…
1 書くことは、ネットの写真の整理のように、並べることである。世界とは、吠えているもの、漢字とギリシャ文字、硬張らしたまま弛めるもの、動くもの、顔の輪郭、物で書かれたもの2 書くことはネットの写真の整理のように並べること。世界とは、さえずるも…
1、西洋古典叢書official pageの京都の知と繋がるFacebookのおかげで注釈を読みながら何とか数行を読んだだけだが、新宿の本屋で買ってしまった。思い返すと、ヨーロッパはヨーロッパであるためには、自らを神話的なものとリアルなものを以って語ることが大…
9/11はなにを意味していたのか?思想は9/11をどのように理解するのか。ポストモダン的に言えば、9•11は存在しなかったとあえて言わなければいけない。9•11をどうみるかの見方しか存在しないのだ。そうするとどんなことが言えるか?十分に考える力もないが、…
「美を殺す」ことは可能か。不死としての永遠と理念としての永遠。ー 東京演劇アンサンブル『タージマハルの衛兵』(ラジヴ•ジョセフ作、三木元太 演出)の感想文帝国の皇帝にとって、宮殿が意味するものは何だったのでしょうか。「不死としての永遠」という…
なぜ靖国参拝がいけないのか多くの日本人は知らなかったりします。海外mediaは靖國神社を戦争神社と呼びます。これは正確です。靖國神社の問題は、政教分離の原理をめぐる言説に即してその内部で考えるべきではなく、アジア2000万人の命を奪った形で祀る国家…
Japan's Olympic organizers lied about its weather, and now athletes are paying the priceゴダールにおける顕幽論とかんがえてはいけないだろうか歴史は繰り返されるー最初は悲劇において、二度目は喜劇において。問題はあったが「開催される以上全力で…
世界という散文適合的或いは競合的に、世界の端にきたアルトーの魂と「器官なき身体」は互いに類似している。類比的に、アルトーの精神はアイルランドにおける昼夜のようだ(又は昼夜が精神のようだ)。共感的には、彼の魂は天に向かって上に伸び、肉体は地に…
「漢字は借り物である」か?「漢字は借り物である」のナショナルな物の見方は、漢字はいつまでわれわれのものではないという。漢字から侵略されたのであって、それ以前に固有の言語があったという。しかしそうだろうか?漢字の受容から1000年を経て、漢字は…
「これは黄泉の国の光景であり、今後の人間の精神に大きな影響を及ぼすだろう」(シネマトグラフについてゴーリキー)。20世紀を支えていた大切な映画たちの名が思い出されなくなった21世紀のどん底に来た私は「映像の世紀」(20世紀)の精神を千年前の朱子鬼神…
On the line 4年越し?で仁斎論語を学んでいたときは、線を描こうとするといつもこういう感じで二つのものが現れた。夜の線と昼の線が交わらないフラットな平面(指たち)と、夜の線と昼の線が交差する襞のある面(掌)江戸思想の喚起とともに、朱子的普遍主義に…
石田梅岩を讃える「第四章 形は直ちに心と知るべし 梅岩心学をどう読むべきなのか」 江戸の武士政権によって、天皇・貴族・寺社が独占してきた学問にアクセスできるようになった農民や町人の中から、心学とその運動を創始した石田梅岩(1685‐1744)のように…
鈴木雅之を発見することの意義「第三章 なぜこの農民国学者は遅れて発見されるのか 農民国学者鈴木雅之と『生成の道』」 天保8年(1837年)下総利根川畔の農村に生まれ、明治4年に35歳で逝った鈴木雅之は「遅れて発見される国学者」である。ちなみに、鈴木雅…
横井小楠という変革期の「精神の器量」「第二章 明治は始まりに英知を失った 横井小楠と『天地公共の道理』」 明治維新の近代を批判的に語ることができなくなってしまうのは、明治と江戸を分割することによって「言語の拡散」(フーコー)が起きていることに…
津田左右吉はどのように「明治維新」を語ったか「第一章 『王政復古』の維新 津田左右吉『明治憲法の成立まで』を読む」子安宣邦氏著「『維新』的近代の幻想」(作品社)より 「いわゆる王政復古または維新が、その実少なくとも半ばは、皇室をも国民をも欺瞞す…
書評子安宣邦 著、 「維新」的近代の幻想、 日本近代150年の歴史を読み直す (作品社) 本多 敬 「『維新』的近代の幻想」とは何であろうか。日本近代150年の歴史を問い直す子安宣邦氏の著書は、外部の思考を失い閉じた内部的幻想に囚われたわれわれが語ること…
「「製作する(produire)」という言葉のなかの「u」という文字は、「製作する」のなかに「語る(dire)」が入り込むのを妨げているだろうか」(ゴダール『映画史』1998)。ここでゴダールが語っているのは、外部性をもった制作のポストモダンである。外部の思…
•日本は朱子学や鬼神論の影響下にあるのにどうしてわれわれは人の生死に本質的に関わる宇宙論をもつことはなかったのかと子安氏は問う。明治維新の近代はアジアの形而上学的宇宙論を消し去ってしまった。それに代わるものはなにか?それもだれもわからない。…
玉石を磨いたときに現れる筋のある模様に筋道が表象されるのがアジアのコスモス(「理」)思想は常に遅れる。方法としての思考でなければならない。差異であり、同時性であり論理的先行性であり、一体多元性である。垂直的な絶対無限かつ横断的な絶対的平等性…
tableau書かれたものにおいて書き手は不在となる(ブランショ)というように、思考のなかで投射されたものにおいて投射するものが不在となるのだろうか?『朱子語類』の鬼神論を読むこと。構成的であるのは、死を共有する働きであって、この共有が行われた後に…
何が終わったとする記念日なのでしょうか?「戦」が終わったというのならば、「戦」とは何だったのでしょうか?アジアで2000万人の命が犠牲になったことを考えるとき、ファシズムと軍国主義が一緒の方向を向いた「普通の国」の正しい「始まり」をもたない歴…
内閣支持率とテレビのクイズ番組はおなじナショナリズム?国民からの質問に「あなたに答える必要がありません」と狡猾に答えてきた庶民のクイズ回答者に国民が総理の王冠を与えたBBCは純然な資本主義に駆け込む野蛮なイギリス人を啓蒙する役割を自覚していて…
上京してきた大学生ー特に女性ーはまだ投票先を親に相談した1980年代と、相談せずに親が投じる自民党に投じる現在。違いがあるの?これ以上悪くならないから野党も考えてみてI go to school とI go to the school では分節化が違う。前者は「勉強する」の意…
起源なき廃墟討論なき都知事選でなにを失ったのか?「もし自由になんらかの意味があるとするならば、それは相手が聞きたがらないことを相手に告げる権利をさすのである。」(ジョージ・オーウェル、出版の自由ー『動物農場』序文)極右翼のヘイトスピーチにNo…
砂浜に見えた何かの形が波によって消えてしまう。もうそこにないのに存在するかのようにそこにもう一度形を思い浮かべてみるが、反復はない。映画のスクリーンへの投射と類似している。時間は波。そして言語の集中のなかで、人間が存在しないのにあえて人間…